2025年5月
「深い学び」考①(2025/05/11)
「深い学び」を実現することが、2ndGIGA、次期学習指導要領に向けての最大の課題だと言える。「勉強」「学習」「学び」の歴史的な背景と違いについて、審議会の中で明確に解説した委員がおられた。その時の衝撃は今でも鮮明は覚えている。端末を使った授業でよしとする時代は終わった。授業の様子を遠巻きに参観し、子どものデジタルスキルを賞賛するような協議会も終わる。これからは、一人一人の端末の画面から学びを参観することになるだろう。参観者も端末を持参してログインしての参観となる。
①子どもの端末画面を見て「深い学び」なのかを判断する。
②子どもの学びのプロセスを見て「深い学び」なのかを判断する。
③子どもの振り返りを見て「深い学び」なのかを判断する。
「深い学び」について私が最も参考となるのが田村学氏の『深い学び』(東洋館出版社)、『「ゴール→導入→展開」で考える「単元づくり・授業づくり』(小学館)である。その中で田村氏は次のように述べている。
どのような課題を設定し、どのような課題をもつのかによって、いわゆるオーセンティックな文脈のある学び、つまり本気で、真剣で、つながりのある学びが生まれるかどうかが決まってくるはずである。(『深い学び』P49)
私は、この箇所がとても気になっている。
★子どもが本気で真剣にならざるを得ない学習課題
これこそが、教材研究の醍醐味である。作品研究→教材研究。教師の力量が問われるのは、これからが本番だ。
(不定期 続く)
GWは孫の誕生と愛犬の世話とコンテンツ作成(2025/05/05)
現役の頃は、GWはセミナー参加と決まっていた。退職するとセミナー参加はなくなったが、いろいろとやることが増えてきた。今年のGWは、5人目の孫が誕生した。初めての女の子。健やかに育ってほしいと願う。また、子どもが旅行するので愛犬を預かってほしいと言って連れてきた。我が家にも1匹いるので2匹の犬の世話をすることになった。これが大変だった。孫の誕生を祝い、2匹の犬の世話をするだけでも楽しく充実している。
しかし、私のGWのメインは、「コンテンツ作成」だった。説明文の授業が5月連休明けから始まる。それに向けて多くの先生方から要望を受けていた。読解スキル7は分かるが、実際に授業する時には、「コンテンツ」があると助かるというわけだ。若い先生方は、明日の国語の授業で困っているのだ。私にできることならと思い、今年のGWに作成することにした。光村図書が10教材。東京書籍が6教材。教科書はそのまま使えないので□の枠をつけて「P45の挿絵」のように明記することで、担任はスキャンすることでコンテンツをカスタマイズすることができる。
全国の多くの方々からお申し込みをいただいた。ようやく完成した。少し寝かせて、全体を統一する作業を明日やって、配信する。
図読法のコンテンツは、40教材分完成している。全国で国語の授業を楽しむ先生方の笑顔が増えるようにしていきたい。
見開き100発問とGIGA100発問(2025/05/04)
GIGA先進実践校の情報はネット上にも書籍にも数多く公開され
しかし、十分に活用されているとは思えません。
なぜか
現場の現実とGIGA実践のゴールの乖離があまりにも大きいから
学級崩壊している学級に自治的学級を目指しなさいと言われている
教科書をすらすら読めない子ども達に向山学級の「やまなし」
田村学氏が言われる
★格差
が広がっているのです。
では、どうするか
私は、
解決の糸口が、
★GIGA100発問
を書き出してみることです。
今年の全国行脚の授業、講演は、これまでとは大きく変わります。
例えば、
このようなご依頼が急増しています。
飛び込み授業でやるのです。
断るのは簡単です。
しかし、やると決断するのです。
そのためには、何が必要かを考えます。
そのヒントが、GIGA100発問の洗い出しです。